楽譜に書いてないこと。  
書けなかったこと。

そんな、作曲家の意図をどうやって知るか?
それを知ることのできる、
教科書的な本をご紹介します。

C.P.E.バッハ 正しいクラヴィーア奏法
★クヴァンツ フルート奏法試論
★L.モーツァルト バイオリン奏法

こう並べると、
それぞれの楽器の人が読むべき本、
みたいに見えますけど、

実は、違います!

それぞれの楽器の細かい演奏法
記譜法はもちろんのこと、
初心者の心得、良い演奏表現とは、
音楽用語から心構えまで。

特に、クヴァンツと、L.モーツァルトは、
教育者的な観点から、
沢山の提言をしています。

曰く、
「音楽というのは、自分の音楽上の考えを、
聴衆に理解させるための、芸術的な言葉
他ならない」クヴァンツ

「楽曲を歌ったり演奏したりして
その真の内容とアフェクトを聴衆の耳に
感じ取らせる技量が良い演奏表現である」
C.P.E.バッハ
(アフェクトって何?という方は、こちら

「曲を演奏する前に、次の3つの事柄を
注意してみなければなりません。
曲の調拍子とリズム曲の性格を
表した音楽用語L.モーツァルト

その楽器の人でなくても
参考になる内容ですよね?

当時の人の、常識、
どんなことを考えていたか、
何を大切にしていたか、わかる。

楽譜に書いてないことにも
触れる事ができます。

これらの本は、
モーツァルト、ベートーベン、ショパンなど、
のちの有名な作曲家も学んでいる、
教科書のような存在です。

なので、音楽を志す人は
皆さん読みましょう、と言われています。

でも、別に専門でやる、やらないに関わらず、
読んでて面白い、
為になることはたくさんあるんですよ〜

実は、
「楽譜のこういうところは、こんな風に演奏したらよい」
という点のほとんどは、
先人達も言っている共通のものがほとんどです。

レッスンでは、個別に一つ一つ習っても、
その時、その曲限り。
だから、なかなか身につきません。

これを、原則としてとらえ、学べば、
応用が効くようになります。

多くの場合、レッスンに行き、
自分の演奏について、
人から「こうした方がいい」と指摘されたことを、
その通りに演奏することを目標に練習しますよね。

それだと、【自分でない誰か】
音楽をやれただけ、ともいえます。

また、早い段階でCDや、Youtube
での人の演奏を聴いて、
それを真似することを多くの方がやりますが、
これの危険性は、お分かりだと思います。

楽譜から、自分なりの音楽を作り上げる。

そのために、読譜の原則を知ろう!
それが、私の考える、読譜2.0す。

先人からの知恵を学びましょう。
このサイトの中でも、
大切な言葉はご紹介していきますので、
参考になさってくださいね。